先物買いですよ、奥さん
NITROや雷やキングギドラのアンダーグラウンドな流れを汲むというより、RIP SLYMEやKICK THE CAN CREWに続く系統の期待のヒップホップグループ3つ。
・韻シスト
RIP SLYMEのRYO-ZとILMARIのような声のMC2人と新加入のMC一人と三人の生バンド編成。メロディにはジャズが取り入れられてて、のんびりと肩を揺らしながら夕焼けが終りかけた夜の入り口を思い浮かべながらウイスキーを飲んでいたくなるようなオシャレ気分に浸らせてくれます。新加入のMCがどう作用するのかが気になりますね、新曲を聴いた限りでは元々の2MCよりも個性が劣るものの曲全体の空気をひとつ押し上げるような引き立てっぷりを演じてはります。馴染んだら凄いアルバムが出来るかも。インディーズのミニアルバムに名曲は点在するものの一枚のCDとして評価するにはちょっと足りない感じがします。カッコ良いんですけどね、物足りない。期待度は大。
↓で最新ミニアルバム『Hereee we go』の試聴可能。
http://www.in-sist.com/
・nobody knows+
インディーの頃は三人でやっていたのに、メジャーデビューの曲を聴いてみると6人になってはりました、びびった。正直、増やす意味は無かったような・・・・。昔は穏やかなケツメイシっぽいトラックを作っていたのですが、今のところアッパーチューンが中心になっているようです。個性がもう少しバラけて、ガナリ声のMCが曲に合わせれるようになったら面白くなりそうです。KOHEI JAPANの『もしも息子が出来たら』というすんばらしく泣けるトラックを作ったDJ MITSUがリーダーってことに注目。現段階の魅力はちと薄い。
公式サイト
http://www.nobodyknows.biz/
RIP SLYMEに天才トラックメーカーFUMIYA(RIPの最新作『TIME TO GO』はFUMIYAの一人勝ちだと思ってます)がいるように、SMRYTRPSに上質ポップなトラックを作れる力がついたならどんどん上へ昇って行っちゃいそうなグループ。ソロデビューを果たしているタカツキのワンマングループになるのかと思いきや、他のメンバーも全然負けてない。個々の魅力はそんなに強烈なものではないけど、全体を通すと魅力を高めあっているのがわかるバランスの良さ。最新曲を聴いてみると一年半前に出したミニアルバムから大きく成長していることがよくわかります、かなり聴きやすくなった。インディーズ終期とメジャーデビュー初期の頃のRIPのイメージが想起させられるよな雰囲気です。アルバムが出たら是非購入したいものです。よりポップになることを期待。街を歩きながら新曲『Keep Condition』を聴きたいものです、足がカクカクとリズムを勝手に取り始めて信号待ちで寒空に負けないように縦ノリしてやるさ。あ、サムライトループスっていうグループ名は語呂もいいですね〜。