大阪のローマピザ職人しもせのホワイト飲食経営論的な何か

年商2億円・年間休日130日のホワイトなイタリア居酒屋とラーメン屋を6店舗経営/本職ローマピザ職人/元飲食広告制作サラリーマン/損益分岐点の低いローコストほのぼの飲食経営スタイル広めて、飲食業界を過労しなくても成功する世界にしたい/全国750社参の飲食経営勉強会の2019年MVP経営者💖←参加企業募集中(個人店OK)

CLIP CRHYMERZ/重ねる積み木


期待の新人ヒップホップユニット『Clip Crhymerz』をご紹介。
九州を拠点に活動してはった2人組みで叙情的なナンバーが受けていたそうです。


僕が彼らのメジャーデビュー曲の『重ねる積み木』を初めて聴いたのはスペシャで流れてたPVで、その時は『あ〜、狙いがあざといな〜』とベタに泣かせてくる曲調にしらけてしまったのです。それでも不思議な魅力は感じ取ってったのです、アングラっぽいけどゴツゴツした硬さは無く、オバグラに受けそうなのに妙な硬さがある。信念という言葉じゃ上手く説明出来ないと思うけど、掴み所がはっきり見えないのにしっかりと柱は中心に立っていると感じました。


もしかしたら物凄く化けるかもしんないと思って、後日タワレコで試聴をしたのです。すると、めちゃくちゃ(・∀・)イイ!! PVの音と同じなのに、純粋に音だけを聴いている方が遥かにカッコいい、映像いらない。



ベートーヴェンの『悲愴』をサンプリングしたメロディは中学時代の音楽室から聴こえてくるブラスバンド部の練習演奏が甘酸っぱくて(体育会系の僕は部活中の汗臭い放課後)、今よりももっと不安定で一生懸命だった頃をノスタルジックに想起させてくれるのです。穏やかな流れは童謡にも通ずるクラシックサウンド。


そんな気持ち良くて切ない思い出のイメージの上に乗せられるリリックは、これまた僕が大好きな『誰だって社会の壁にぶつかってどうしていいかわかんなくなって苦しむけどとにかく頑張れさ』的なメッセージが込められているのです。特に上手い詞じゃなくて、100人の成人が書く日記の平均値を取ったらこんな悩みが現れてくるんじゃないかってほどの典型的な悩みの形で、表現もあまりひねりがなくてベタなんだけど、このメロディの上に乗るには十分すぎるほど良いリリック。


何の目的も無く 街をぶらつく 時間だけがただ過ぎて行く
こんなはずじゃないと始めたバイト でも あまり前と変わらない内容
想像よりも現実は甘くない状況 ブレーキのきかない不景気
この先 不安 心に溜め込んだまま 迷い続けるのか人生の迷路

うん、わかりやすくていい、メロディの美しさを感動的に伝えるには最高の出来。
2MCの声の対比も実に心地良いんですよ、ハイとロウ。もう少し時間が経てば絶対に名盤を作ってきそうですよ、CLIP CRHYMERZ。ということで、感動した僕はCDを手に取りレジに持っていこうとすると、CCCDのラベルが目に入ってしまったのです・・・。ウソお・・・またCCCDで音源GET回避ですか・・・残念ながら僕はCDプレイヤーが壊れるたびに買い換える経済力は無いので買えませんよ、ちくしょ。


もったいないなあ・・・・CCCDで発売すると告げられた時のアーティスト達ってどんな気持ちになるんだろうなあ・・・・・。


↓で晩秋にピッタリのメローナンバー『重ねる積み木』を是非チェックしてみてください。↓
http://www.hmv.co.jp/Product/Detail.asp?sku=1954291