『UPRISING』Nitro Microphone Underground

間違いない！ヤヴァイ！チェックしときな！とヒップホップの人たちがよく使う褒め言葉を３つ並べても文句が出ないのがNITROのキャラ立ち実力を証明していると勝手に思っているのですが、僕はヒプホプーの人たちのしゃべり方はあまり好きじゃないので聴いてて損は無いからぶっとんでくださいとNITROをオススメしておこうと思います。今作はフルアルバムの予定が急遽ミニアルバムにスケールダウンしたりGORE-TEXが参加しないことが判明したり発売前からきな臭い雰囲気がぷんぷんアンチ増長と言った感じがあったとかなかったとか裏通り地下の秘密めのバー気分で聞きました。

飛び出すMACKA-CHINのフロウで始まるWATACKに鳥肌立てるも僕にとってそこがハイライトになってしまったのは残念。圧倒的８ＭＣマイクリレーはGOREが欠けることによって最大７ＭＣになってしまったのも残念。トラックの爆発力と幅が前作と比べて魅力が落ちてしまったのも残念。と、不満点を並べてみましたが、それを差し引いてもNITROの作品は上質のモノだと言えます。期待が大き過ぎた分、今作には少し不満も出てくるのですが相も変わらずデラカッコええ言うとったらええだぎゃー。インパクトは前アルバムよりも弱いけども、トラックの作りこみの質や聴く人によっては耳障りだったDELIの高音も抑えられてて気持ちよくNITROに混ざり込んでXBSの重低音フロウのカッコ良さが遥かにレベルアップしててS-WORDのHOOKはどんどん馴染んでくるなーとプラスの面もたくさんあるがなー。聴き易さに関しては今作の方が良いと思います。ちょっとでもヒプホプー好きなら聞き逃すことの出来ない作品です。一言で僕は好きだ。