『ドラマチックレコード』安藤裕子
穏やかな落ち着きと背中を優しく押す滑らかなメロディで詞の世界観を表現するとしたら空気公団やクラムボンやつじあやのの方が遥かに優れているんでしょうけど安藤裕子のこの曲には不思議な魅力があります。繊細な声は消え入りそうな弱々しさを強く保っていて壊れることなく緩やかな風を流していくのです。癒し系という言葉は実体がわかりにくいうえに押し付けがましい印象があるので好きじゃないんですけど、安藤裕子の楽曲は落ち込んだ休日の曇りがち夕焼け空に優しく溶け込んで癒しという言葉が悔しくも似合いすぎちゃってます、押し付けがましくない応援ソング。スペシャでガンガンに流れてるので、もしかするともしかするかも、でも、このまま派手にならないで穏やかにいってほしいという希望もあるんですけどね、売れても売れなくても優しくて可愛い声をずっと響かせて欲しいです。
歌詞自体は特別に優れているというわけじゃないんですが、上手いんですよ。全然大きい声で歌おうとしてないのに『スーパースターだ！！』ってビックリマークをつけちゃってるんですよね。ウキウキしてる曲調でもないのに『踊ってみせてよ♪♪♪』と音符がついてたり。これが異常なまで曲のイメージに合うんです、健気さが可愛すぎますよ。もう、大好き、ＰＶ見たら絶対に惚れてしまいますよ。こんな女性に応援されたら男は頑張らないわけないですな。
とてもかわいらしい響きだったので、昔の少女漫画の醍醐味、「こいつぅ（コツン）」「てへへ」みたいなほのぼの感を私も大げさにぶつけてみたのです。伝わったかしら？
↑の本人のコメントがめちゃくちゃぴったりな表現をしていたので転載してみました。
