疲れたバイトの帰り道にアップルパイが落ちていたので僕はつい拾ってしまった、このアップルパイはきっとアメリカ人のおばあちゃんが『チェリーパイだよ、これはチェリーパイだよ、化学調味料でチェリーを一切使わずにチェリーパイの味にしたんだよ、おばあちゃん、研究室にこもりっぱなしだよ、旭化成の。』って苦労したエピソードがあるに違いない、白衣をまとうおばあちゃん、少しボケているのだろう、それ、アップルパイですよ。と、僕は思った、さて家まで15メートル、僕の全速力走の体力の限界は20メートルなので、行ける!アップルパイがどんどんチェリーパイに変わっていく!走れ俺!間に合う!間に合うぞ!