その世界で妄想しても作者の手の中から抜け出せれないんだろうなあ

魔女 第2集 (IKKI COMICS)

リアルにファンタジーを引きずりこむ、その力強さ根の太さ、予想出来る展開をちらつかせ読者に近づくそぶりを見せているのだと勘違いしてるうちに世界は一気に目覚める、実際にはありえない(だろう)魔女という存在のキーワードをわずかな言葉と絵で知覚させ実存の認識へと僕はぐーるぐる滑り落ちる、これほど漫画という技法を生かした作品も珍しいんじゃないかな、言葉と絵、強く綱を引っ張りあって緊張が保たれてる、ぴんぴん。いやー、面白かった、すげえ壮大、それでいて腑に落ちる、それでいて今僕はこの作品の世界をどう感じているのか迷う、地図が描けそうで掛けない。もし僕の友達に魔女がいたら『魔法で世界中のマグカップの材料をダンボールにしてください』ってお願いしたい、みんなコーヒーとか飲みにくくなるよね、で、僕だけ普通のマグカップを使う、ミニチキンラーメンとかロイヤルミルクティーをゆっくりと楽しめるのは、そう！僕だけ！君らは色んな物が染み出してしまえばいい、でもさ、火傷はすんなよ、熱くなってるからさ、汁が。