カラーミーポップ
最近、僕の家に来る時に彼女は化粧をテキトーにして来るんです、いや、気合を入れろ。何だ、こう、カラフルさがない、全然ポップじゃない、もし、だんじり祭のテーマソングはフリッパーズギターが担当することになりましたってなったら『ポップ消せええ!』ってムキムキだんじり男衆は怒るだろ、小沢健二と小山田圭吾は笑いながら『バスルームで髪を切る任侠』と歌うだろ、ポップだろ、それでもポップだろ、トリートメントを欠かさないヤクザが思い浮かぶだろ、確かに僕の部屋は霊感の強い友達に『悪い霊がいる、新興宗教の教祖の霊だ』と言われるほどポップじゃない、だけどポップを忘れちゃいけないんだ、カラフルでいてくれ、俺の目の黒いうちは白目を緑に彩ってくれ、いや、やめてくれ、気持ち悪い、白黒でいい、目は、目はね、目は。