大阪のローマピザ職人しもせのホワイト飲食経営論的な何か

年商2億円・年間休日130日のホワイトなイタリア居酒屋とラーメン屋を6店舗経営/本職ローマピザ職人/元飲食広告制作サラリーマン/損益分岐点の低いローコストほのぼの飲食経営スタイル広めて、飲食業界を過労しなくても成功する世界にしたい/全国750社参の飲食経営勉強会の2019年MVP経営者💖←参加企業募集中(個人店OK)

君が好きそれだけで飛びたくなる理由があるだろ

朝4時。人生で初めてまともに見た黒澤映画に少し興奮しながら部屋の外に出る、右手にゴミ袋、左手にDVD、ゴミ捨ててTSUTAYAに返却しに行って帰って寝たら一日が終わる。前輪がパンクした自転車に乗って操縦が上手くいかないままデコボコ道を走る。舗装された道路に出ると、世界が一瞬にして赤く染まる、朝焼け、その時間は短く、5分も走ってるうちに朝の匂い、そして思い出す一年前の自分。終電で帰ってきて始発で仕事に出る、その合間に学校、俺のまぶたを落とそうと仕掛けてくる朝のけだるい風をイライラしながらむっふーんと右拳で殴ってみると腱が伸びちゃっていたーってなってた、朝焼けに見とれた記憶なんかない、やあ、一年で見事に普通の暮らしをしてるもんだなあと思った、別に今だってお金があるわけじゃないけど、明日の御飯には全然こまらない、去年はちょっとなあ・・・。両親のことを憎いとか恨んでるとかそういう感情は17歳くらいで無くなってて、そりゃ一般家庭よりはだいぶしんどい思いしたかもしれないけど死んでないからまあいいかーと、好きになれはしないけど殺さずに育ててくれたんだから、何回か笑った気もするんでそりゃあ感謝はする、絶対好きにならないのはどうしようもない、まあ、だから、というか、照れってのとカッコつけってのもあるんだけど、親に頼らないですむなら頼らないってそれでいいなあ、頼らなきゃ死ぬ状況でも意地になって黙って死ぬような気がするけど、性格的に、まあ、黙ってたら助けに来てくれるだろうし、困るなあ、どうしようもない人間だけど人間的な温かさあるんだもんなあ、親、嫌いになりきれなくて困る。ということで、僕は今までずっと親から仕送りをもらってるけど使ってない、一年前、明日食べる御飯のお金が無くても、頑なに仕送りを使わなかった、最初は返金しようかと思ったけど銀行の口座上でそんなことをするのも馬鹿らしく、まとめて返そうと思って今ももらったフリをしている、なんと奇妙な。今は奨学金をもらうことに成功したんで特に生活にこまることもなく、まあ、バイトでけっこうな額を稼がないと余裕は出ないけど、あ、楽しいな、今、楽しいなあ、って、俺はこういう風にして両親のことが嫌いじゃなくなってくんだろうかって、年を重ねると本当に世間の見方が変わってくるから不思議、お前ら年下がどんなに理論武装をしようと視野の広さの本質は年齢にあるんだぜ、と、まあ、全然そんなこと確かめる気ないけど、自転車に乗りながらノスタルジック、気がつきゃ隣町、祭りの準備の残骸ちらほら、わあ、たのしそー、後輪もパンクして、俺暴走。