オレンジジュースにミルク混ぜながらつぶやいた、あと寒天も混ぜた
女の子に振られたM君は好物の寒天に夢中になって癒されようとしてるのが痛々しくて何でも寒天に混ぜればいいと思ってるらしく教室の隅っこでオレンジジュースや牛乳やら混ぜて笑いながら大好きな女の子のこと思い浮かべては泣いているんだぜ。僕はそんなM君が愛おしくも気持ち悪くて、ドラム缶に寒天でお前を固めて東京湾に放りこんだろかってM君に脅しかけたら彼はカバンからタッパを取り出して中に入ってた生コンクリートを寒天に混ぜだしてもう覚悟は出来てるんだってつぶやくもんだから僕は慌てちゃってまあ人生いろいろだから早まるなよー死ぬなよー一緒にUSJに行ってミッキーの着ぐるみを着て子供に勘違いの夢を与えるって約束はどうなるんだよーミッキーの姿でカツ丼を抱えて食べながら箸で子供と握手してファンタジーを与える約束はどうなるんだよー天丼でもいいし焼肉でもいいしジョーズつまみにしてもいいしーって僕は泣きながらM君に訴えると彼は違うよーこれはコンクリートに見せかけた黒ゴマ入り生クリームだよー腐った生クリーム使ってるから食べたら駄目だけどコンクリートはちょっとしか入ってないよーってちょっとは入ってるんだーって二人は泣きながら抱き合ったのさ。