はっとして疾走
21歳にもなって目にシャンプーが染みるとは思ってなかった、痛い。僕は急いで風呂から出てバスタオルを巻き、あ、駄目だ、ちゃんと服を着なきゃ、濡れた体にぴっちりフィットするTシャツとジーンズ装着、そして再び体にバスタオルを巻き、あ、服着たから巻かなくていいのかってことに家を出て30メートルダッシュしたところで気付くがめんどくさいのでそのまま急いで薬局へ、そしてシャンプーハットを購入、予備を含めて3つ購入、赤青黄色、三人の女友達を呼んで今度シャンプーハットで信号の仮装ごっこをしようーっとって女呼べないし女脱いでくれないし、モテなきゃ実現赤信号だーなんてとぼとぼと帰る、再びお風呂に入る、シャンプーハットを被ってシャンプー、あ、リンスが目に染みる、痛いー、シャンプーハットってリンスの時に使っちゃ駄目なのかなあ・・・・ねえ、あたしたちもう駄目なのかなあ、お風呂のお湯に話しかける、液体は話相手になりにくい、お風呂上がったらぬいぐるみと戯れよう、茄子のぬいぐるみと、可愛くなくてもお前は固体だから、悩み聴いてくれ。