売るならピザより媚だよね
バイト先に僕の大学の教授が食事しに来たので媚びへつらうことにした、私は留年したくない。私の仕事はピザを焼くこと、よーし、すんげえ美味しいピザ焼くんだ!って張り切って出来上がりましたー。『教授、こんにちは。このピザ、あなた様の大学の学生である私が作らせていただきました、どうぞ、具のトッピングを増やすことも出来ますよ、ひとつの具につきひとつの単位を!留年したくねえよ・・・・』と泣きながらほとんど土下座に近い体勢でピザを教授に渡しました。教授は『これはすごい!ピザ生地が人間の上半身の形をしている!トマトソースで毛細血管を表現している!なんと、サラミで筋肉を表しているのか!このピザはマッチョマンだ!』と喜んでくれた、『ん?これは何かな?レバーか?』と聞かれたので僕は『はい、豚のレバーです!あと、12指腸とか胃もありますよ!さっき僕はイチゴ風味のティッシュを食べたので胃の上にティッシュを乗せてみました!』、と答える、教授は『なんと!このピザは君の体を表現しているのだね!道理で肝臓が酒臭いわけだ!すばらしい!君は今日で医学部首席だ!もう医者だ!手術!手術!作り直せ!』と怒られた、『あ、僕は法学部なんです・・・・でも、首席なら何処でもいいなあ・・・・それにしてもティッシュ美味しい、あ、食道にもティッシュを・・・。』と、そんな妄想をしながらごく普通のピザを焼きました、名乗り出てすらいないぜ。