大阪のローマピザ職人しもせのホワイト飲食経営論的な何か

年商2億円・年間休日130日のホワイトなイタリア居酒屋とラーメン屋を6店舗経営/本職ローマピザ職人/元飲食広告制作サラリーマン/損益分岐点の低いローコストほのぼの飲食経営スタイル広めて、飲食業界を過労しなくても成功する世界にしたい/全国750社参の飲食経営勉強会の2019年MVP経営者💖←参加企業募集中(個人店OK)

大晦日の蛮行

妹が除夜の鐘を突くんです。


妹 『お兄ちゃん、あのなあ、私、除夜の鐘を突く役を仰せつかった。』
僕 『すごいなあ。』
妹 『うちの中学で一番不器用に除夜の鐘を愛する未亡人って理由で選ばれた。』
僕 『未亡人ってお前中学生やん!何そのねじまがった基準、不器用な愛って高倉健みたいな女やな。』
妹 『なあなあ、どんな鐘を突けばいい?』
僕 『え?学校の近くにある寺の大きな鐘を突くんじゃないの?』
妹 『ええーー!大絶賛びっくり!なんだ、鐘は持参しなくていいのか。』
僕 『何その変な驚き方。いや、鐘は私物扱いにならないと思うなあ。』
妹 『せっかく除夜の鐘を縫って作ろうかと思ったのに。』
僕 『雑巾感覚か!布製は無理やろ。音出ないと、煩悩108より増えそうやん。』
妹 『牛乳と生クリームにゼラチンを入れようかと。』
僕 『それパンナコッタ!の作り方やん。除夜の鐘がぷるんぷるん震えてたら嫌やろー。イヤラシイ煩悩増えるわ。』
妹 『和尚さんをサンタのプレゼント袋に詰めて鐘にしようかと。』
僕 『一週間前の袋再利用するな!それに、人間の壊れる音は嫌ー!』
妹 『大丈夫、和尚さんの胸につけたipodシャッフルばかり狙うから。』
僕 『どんだけ精度の高い突きやねん!大晦日にipodって妙に現代的な和尚さんやなあ。』
妹 『各地のお寺の除夜の鐘の音がシャッフルされてるねん。』
僕 『ipodに除夜の鐘を入れるなんて凄い和尚魂やな、しんどいなその人!』
妹 『どんどんシャッフルされるから何回鐘の音が鳴ったかわからんよ。』
僕 『和尚さんの煩悩108の何倍あるんやろ。』
妹 『たまに外国の除夜の鐘の音も流れるしね。』
僕 『いや、日本の文化じゃないですか、除夜って。』
妹 『ザビエルとザビ子は永遠の愛を誓いマース!サア、幸せの鐘を鳴らすザビ!』
僕 『ザビ子!?え、それって除夜じゃなくて、結婚式の鐘じゃないんですか!」』
妹 『さあ、ザビ子、そこに無造作に置いてある天ぷらそばを食べて幸せを噛み締めなさいザビ。』
僕 『いや、年越しそばを無理やり持ってこなくていいから!』
妹 『ああー、どんべえ美味いわあー、何だか除夜るー。あ、除夜るザビー。』
僕 『カップ麺かよ!除夜るって何やねん、あと、文末の設定言い直すほどのもんじゃないし!』
妹 『108通りにザビ子を愛して・・・。』
僕 『めんどくさい女やな、ザビは。』
妹 『初めての夜、フランシスコ・ザビエルは108通りにザビ子の中の喜びの鐘を突』
僕 『それ除夜じゃなくて初夜の鐘!中学女子が下ネタを言うな!しかも、ザビエル同士の情交かよ!』
妹 『じゃいるはうすろっく!』
僕 『え?何?』
妹 『和尚さんのipodからエルビスプレスリーが流れてきた。』
僕 『エルビスと鐘の音を同じipodに入れるなよ!』
妹 『もし、私が死んでもあなたは立派な和尚でいてね・・・』
僕 『え?』
妹 『和尚さんのipodから和尚さんの初恋の女性の遺言が流れてきた。』 
僕 『しんどいなそれ!』
妹 『いやあ、何かめんどくさくなってきたなあ、除夜の鐘。』
僕 『頑張れよ。』
妹 『ロデオマシンに乗りながらテレビザッピングしつつ鐘を突きたい。』
僕 『除夜に生活感を持ち込むな!』
妹 『あー、もうめんどくさいー、お兄ちゃん代わりにやってよ。』
僕 『え?いいの?』
妹 『和尚さんの体の中身をシャッフルさせないように頑張ってね。』
僕 『俺は普通の鐘を突くから!』
妹 『じゃあ、私は和尚さんのipodに保険会社のCM入れておくねー。』
僕 『お前、保険金奪う気やな!』
妹 『鐘を鳴らすより金を成らす方が好きだものー。』