大阪のローマピザ職人しもせのホワイト飲食経営論的な何か

年商2億円・年間休日130日のホワイトなイタリア居酒屋とラーメン屋を6店舗経営/本職ローマピザ職人/元飲食広告制作サラリーマン/損益分岐点の低いローコストほのぼの飲食経営スタイル広めて、飲食業界を過労しなくても成功する世界にしたい/全国750社参の飲食経営勉強会の2019年MVP経営者💖←参加企業募集中(個人店OK)

お兄ちゃん、毛の剃り過ぎで死んでしまわないでね

父親が交通事故にあった。命の危険性もあるらしく、手術が行われた。僕は父親の安否に関する妹からの連絡を待っていた。


僕 『もしもし!おい、親父は大丈夫か!?』
妹 『それが・・・・ううう・・・』
僕 『どうした!?何か悪い結果が!?』
妹 『そうなの・・・私のチキンラーメンのびてもた・・・・』
僕 『え!?それ今言う話!?』
妹 『お父さんの手術が終わる時間に合わせてラーメンが出来上がるようにしたのに・・・』
僕 『ってことは、手術の時間がのびたってことか!』
妹 『15秒も手術時間長くなってもた・・・』
僕 『短かっ!それ誤差範囲内やん!』
妹 『ラーメンに関しては絶望な延長よ!』
僕 『今日のところは親父に関せよ!それにお前ラーメンに対してシビアすぎるぞ!15秒くらいええやん。』
妹 『でもよかったー、お父さん生きてて、死んでたら医者の目の前でラーメン食べるの失礼やもんなあ。』
僕 『手術成功しても失礼な気がするけど。』
妹 『失敗してたらチキンラーメンの麺をメスに入れ替えて食わせてただろうなあ。』
僕 『よかった、成功してて。』
妹 『お医者さんにお礼として、のびたチキンラーメンあげたよ。』
僕 『それ医者にあげるためのラーメンだったのか。』
妹 『私の分は作り直した。』
僕 『酷っ!医者に良い方あげろよ。』
妹 『それでラーメンを食べながら片手間に瀕死の親父に話しかけた。』
僕 『ラーメンの方に意識を集中させるなよ。』
妹 『お父さんは、それ焼きラーメンじゃないんか・・・残念・・・って言ってた。』
僕 『手術直後に焼きラーメンを食べたくなる気持ちがわからない。』
妹 『まあ、親父は大丈夫だから。』
僕 『そっか。』
妹 『ねえ、お兄ちゃんが瀕死になって手術する時は、カップやきそばでいい?』
僕 『ものすごくどっちでもいいです。』
妹 『手術室のステンレスの洗い場にお湯を捨ててベッコンって音で意識不明のお兄ちゃんを救い出したいから・・・』
僕 『全然感動的じゃないです、普通に呼びかけろよ。何でお湯の音に頼るねん。』
妹 『じゃあ、呼びかけるよ。お兄ちゃん頑張って!ってね。』
僕 『うん、ありがとう。』
妹 『それで手術が成功したら、千の風になって、を歌おうね。』
僕 『お前それ残念会気分やろ。』
妹 『お兄ちゃん、死なないでね・・・さよなら。』


僕の手術の予定はありません。元気です。