朝霧JAM後遺症(そうだ、フェスに住もう!)
先週末は朝霧JAMという神フェスに行ってきました。楽しすぎて帰ってきてからも6畳一間のアパートでふすまに畳をたてかけて斜面を作ってテントを張って寝袋で滑り落ちたりしてます(朝霧JAMは場所によって斜面にテントを立てなきゃいけないってことを再現して盛り上がってる、和室で、一人)。次のオリンピックには間に合いそう(ボブスレー)。
野外音楽フェスティバルという建前を信じて朝霧高原へと向かったのですが、行ってみるとそこは気持ち良過ぎる高原の風をびしっとしゃくっと浴びながら酔っ払ったり肉を食ったり寝たり富士山に拍手したり牛乳を奪い合ったりするという音楽が脇役に堂々となってしまうような最高に楽しいイベントでした。思い出そうとしたらいっぱい思い出せるのに、もうこの自然の中で自然に飲み食いして寝て音楽を聴いてっていう幸せすぎる時間が人生の当たり前になって欲しいと思っちゃって、朝霧が当たり前になって欲しいと思っちゃって、なんかもう夢の話は終わったんだなあって現実と離れすぎてるから現実では朝霧にいなかったような錯覚、何だかすでに遠い日の記憶。
渋滞の中をぐだぐだ東京へと帰り学問と労働の道に戻るのが不自然すぎるんだ。あの、この先の人生は朝霧JAMで暮らしたいです、2DKで朝霧JAMという物件があったら是非僕に紹介してください。風呂は富士五湖でいいです。でも、徒歩三秒にセブンイレブンとファミマとTSUTAYAと本屋と漫画喫茶と無線LANとガチャポン専門店が欲しいです、あと靖国神社も出来れば。あー、朝霧JAMに住みたい!
以下は自分の細かい行動記録
・朝霧JAMという牛乳を奪い合ったり音楽を無視してバーベキューや屋台飯に夢中になったり富士山に拍手したり凍死したりわざわざ海外やら日本やらから来てくれた音楽家達と戯れる祭りに行ってきました。
・思い出そうとしたらいっぱい思い出せるのに、朝霧の時間経過はあっというま過ぎて全て夢の中の話だったみたい。思い出そうとしなかったら現実では何も起こってなかったのような錯覚、朝霧に2日間いたのにねえ、楽しすぎた。
・僕にとって朝霧と言えば、明石駅の隣駅で急行が止まらないちんけな田舎駅ってイメージしかないんだけども、クラゲがたくさん死んでる駅って思い出しかないな。でも今回は静岡の朝霧の話ね。
・ということで、忘れないうちにおぼろげな記憶を記録しとこうと思う。
・6日朝。わくわくして一分も眠れず。5時に出発しようとしたら、彼女が『寝袋忘れた』という衝撃発言。朝早くに出るために彼女は僕の家に前日乗りしてたのに。恐ろしく冷え込む朝霧で寝袋無しでは朝起きたらこの先の人生を氷山の一角として過ごさなきゃいけない可能性があるので、彼女の家に取りに行く。
・レンタカーで一時間半かけて彼女の家へ。コンビニで大量のおにぎりとかお茶を買い込む。
・予定より2時間遅れて中央道。早速の渋滞で死んだ、3連休の頭まじ怖い。まだ朝の7時なのに、世間のお父さんは頑張りすぎ。
・ipodで伊集院光のラジオとか落語とか聴いて何とか眠気を押し殺す。助手席を見たら彼女は熟睡してた。
・7時には談合坂SAで朝ごはん食べる予定だったけど、着いたのは10時。チーズパンとか食べる。
・8時には朝霧高原の道の駅でこけももソフトクリームを食べたり富士宮焼きそば童貞を捨てる予定だったけれど、朝霧の一般道を降りたら時間は11時でした。本栖湖周辺をぐるぐるする予定もさようなら。日本の渋滞怖い。
・駐車場へ到着。シャトルバスは順調、あまり待たずに乗れた。バスの座席が妙に広いので、たくさんの荷物でも余裕で乗れる。
・バスに乗ったら運転手のおじさんがマイクを通してずっと愚痴ってた。おつかれさまです。
・12時前にイベント会場到着。先に着いたつっちーにテントの設置場所取りを頼むも、つっちーはテントを持っておらず、周りにどんどん立てられていくテントに囲まれぽつんと体操座りで待っててプレッシャーを感じてたのに違いない、ということを想像すると自然と急ぎ足に、見事にならない、重いもん荷物。
・つっちーと合流して、テントを立てる。全員素人。テントを立てたのはファイナルファンタジーの中以来だな。なんかよくわからないけど、テント出来た。
・ミスター頻尿の私にとって、トイレ遠すぎには泣いた。
・牛と戯れたり富士宮焼きそば食べたりプリン食べたり牛乳飲んだり、うろちょろしながら大量に酒を飲む。プレミアムモルツうめえ。
・酔っ払って芝生に寝転がって熟睡してたら、爆音で目が覚める。気づいたら一人ぼっち。もうライブ始まってるし。
・マッドキャディーズ。スカロックの外人のおっさん達を見に行く。酔っ払ってるので気持ちがたかまって最前列でずっとはしゃいでたら初対面の人たちにたくさんお酒をもらった。モッシュしてたら気持ち悪くなって吐きそうになったので静かに最前列から消える、お酒の交流で知り合った人達とは何事もなかったかのような見事な消え方。
・この辺の記憶はおぼろげ。
・コーラを飲んでたら彼女を見つける。でも、次に気づいたら僕はまたひとりぼっちでした。さらにお酒を飲んで酩酊。いつのまにかテントで寝てた。
・アブダルマリック。また爆音で目が覚める。ヒップホップ、それもフランス、さらにスラム、宗教的で政治的。CDと違いすぎ、ライブかっこよすぎ。そういえば客を盛り上げる時に外人のヒップホップの人は『スクリーム!』って言うね、いとうせいこう氏はこれを『騒げー!』って訳したのよね、かっこよすぎな意訳、ということを考えてた。
・ウッドベースとピアノでループ作って、スラムを入れてビートを作る、さらに打楽器で昂揚。スラムってのはポエトリーリーディングみたいなもんなので、それって声の抑揚が平坦であんまりビート刻まなくてループのリズムに溶け込まないって印象があったんだけど(実際CDでのこの人はそうだし)、ライブでは物凄く抑揚びしびし決まってた。狂った。
・またお酒を飲んで酔っ払って芝生で寝てたら見たかったマットソン2とかいろいろ見逃した。
・目覚めたらマラジューブがライブやってた。全員ゲイっぽい顔つきで最高。キーボード兼サブボーカルみたいな人が一番気持ち悪くて惚れた、『刺身大好き』とか日本語で言いながらスシ職人みたいな帽子かぶってた、カナダの寿司王子。
・マラジューブはCMで使われそうなポップさがあるので、キラーズとかブロックパーティーとかフランツとかみたいに日本でもいつか流行るんじゃないかなあ。
・少し晴れて富士山が見え始めたので写真をとりまくる。
・またお酒飲んで酔っ払う。何かずっとこの繰り返しだな。目覚めたらハナレグミが始まってた。
・いつもと違うハナレグミ。ずっとJAMってた。フィッシュマンズもやってたなあ。それでいて『明日天気になれー』とかやっちゃうから、最高。牛タン食べながら見てた。
・そしてまた酔う。いつのまにかBAYS始まってる。合成音で日本語作って、『BAYSは音源をリリースしません、その場限りのお客さんとの会話で音を作ります』みたいなことを冒頭で流してて、最高に楽しかった。そういう音楽大好き。
・30分くらいぽけーっと聴いてると飽きてきたので(えー)、石野卓球を見に行く。
・テクノ20分限界説、それ以上は聴いてられない、ループは22分まででお願いします。だってずっと同じ4つ打ちで展開ほとんど変わらないんだもの。それでもWIREには行ってみたい。
・Aサイトに戻ってまたBAYSを見る。さっきよりポップになってた。
・また酔う。眠気が限界に来たのでHEXSTATICを諦めてテントからコーネリアスを見ることにした。
・寝袋に入りながらテントから顔だけ出してコーネリアスを見る。あははは、かっこいいい。
・ポイントとかやってるあたりまでは覚えてるのだけど、その後は記憶がない。スターフルーツサーフライダーをやったらしいですね、えええええ、ずりいいいいい。そんなん聴いてたら僕は楽しすぎて死んでたな。寝てた。
・彼女が戻ってきて、クリームシチューをくれた。じゃがいもほくほくごろごろでめちゃくちゃうまい、クリームのこくもすごい旨い、牛乳すげえな!
・寝る前にトイレに行ったら、知り合いに遭遇しまくる、みんなトイレの瞬間を共鳴しあったんだな。あったかいスープを飲んだりする、ごぼう汁がうめええ。
・ジャージに短パンを僕くらいだった。みんなダウン着たりマフラー巻いたり厳冬の格好をしてる、何みんなそんな寒いの?ここは津軽海峡か!って言ってたけど、僕は死ぬほど寒さを感じてました。みんな頭良いな。
・朝6時目覚める。富士山からの日の出を見に行く。富士待ちの人多すぎ。
・おおおおー。
・日の出と共に会場大盛り上がり。富士山に拍手。
・しらすのお茶漬けが超旨い。朝から富士山を眺めつつビールを。
・テントに戻り、酒を飲み、酔っ払い寝る。
・9時ごろまた起きる。一人で会場をぶらぶらする。
・牛乳パック(1L)を買って飲んでると、近くに牛乳をたくさん積んだ車があって、周りに『牛乳に相談だ(電通め・・・)』のシャツを着た人がいっぱいいたので、普通に混ざってみる。
・明らかに空気読めてない人になってたので、逃げる。ぽけーっとしてると、テレビカメラが僕のところにやってくる、MTVかな。『朝霧の朝はどうですか?』という質問に対して『牛乳を高温殺菌するな』という主張をしたので、僕のテレビ出演は闇に葬り去られると思います。メディアめ・・・。
・低音殺菌の牛乳の方が圧倒的に旨い。
・なんかしらんけど、ラジオ体操が始まったので、体操をする。
・体操が終わったら、さっきの牛乳を積んだ車がやってきて、牛乳パックを周りに投げまくる、まるで餅投げ。朝霧JAMで一番盛り上がった瞬間でした。牛乳コールが富士山にこだまする。
・僕は自分のお金で買った牛乳を飲んでました。低温殺菌セレブです。
・ライブペインティングをやってる人の近くで座ってハンドレッドバーズを見る。
・キセルを見る。白い高原の声は反則だな。なんで朝にやるのかはわからないけど。
・PARAを寝ながら見る。楽しい。
・夜の運転のため、僕は酒を終了。もう酔えないのか・・・。その横で彼女は梅酒をパックごと飲んでた。君も免許持ってるのに。でも、彼女に運転させたら死ぬと思うので、黙って僕だけ禁酒。
・amさんのところに行ってバーベキューをやる。ラーメンとお菓子を差し入れする。amさんと運転手は大変だよおってなぐさめあう。
・食材を持ってきてないのにたくさん肉を食べさせてもらって申し訳ないなあって思って日本酒を大量に買おうとするも、『俺もせもし君も飲めないじゃん』ってamさんに冷静につっこまれて代わりに冷凍アップルパインを買った、運転しない人たちに酒を配りました。
・僕の今回の最大のお目当て、オゾマトリのライブが始まるも、肉には勝てずに、ずっとバーベキューしてました。朝霧JAMは音楽をないがしろにする人たちであふれてます。
・朝霧の反省は一切せず、バーベキューに関する反省会ばかりしてた。来年は朝霧の前にバーベキューのリハーサルをする
・みんなでリクルースを見に行く。楽しかった。たくさん踊った。ライブ終わった後、リクルースの人たちは普通に雑貨を買ったりしてました。
・いちこさんがいいちこをパックで飲みながら踊ってた。来年からの朝霧のメジャーな楽しみ方はいいちこパック飲みになるに違いない。今はまだ、いちこさん一人だけの楽しみ方だけど。
・ソウライブを見に行く。CDよりベース音がごりごりしててかっこよかった、ファンク。でも、僕はまた飯を食ってた。朝霧のご飯はどこもめっちゃ旨かったなあ。佐世保バーガー食べ損ねたのが心残り。
・フリッジ見たりこだまさんを少し聴いたりしつつ、テントに戻って片づけをはじめる。UAを見ながらテントつぶす。
・行きの荷物より帰りの荷物は半分くらいの軽さ。酒とか食料を消費しすぎ。たぶん、来年はもっと酒と食料持ってくる量増えるだろうけど。
・OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUNDとVERY BE CAREFULも見たかったけど、帰り道を考えると早目に出た方がいいと思って帰る。
・すごい楽しかった。それに疲労感ゼロ。こんなに疲れないイベントもすごいなあ。
・駐車場に着くと、車がまさかのバッテリー切れ。泣く。でも、朝霧のスタッフに助けを求めると一分で来てくれた、すげええ。室内灯がつけっぱなしだったみたい、使った記憶ないんだけどなあ。あと、『バッテリーが古くなってるから早く変えた方がいい』って言われた、うん、まあ、レンタカーだけどな!
・2時間はエンジンをつけっぱなしにしないといけないので、河口湖の温泉は諦める。
・予想通り半端無い渋滞につかまる。悪夢。ずっと落語とか聴いてた。彼女は体調を崩したみたいで、ずっと寝てる。彼女がしんどそうだったので休憩を取りたいと思うものの、このままだと東京に着くのが真夜中になると思い、いちかばちかの賭けに出る、一般道へ。
・相模湖インターで降りる。峠を攻める。途中のコンビニで休憩。甲州街道に出たら、道がらがら。超楽。ようやく楽しい運転が出来た。
・家に帰ったら1時でした!普通なら2時間かからないけど、7時間以上運転してたな。渋滞怖い。
・次の日は、うちの教授が急遽学会に出席するためにゼミが休講になったため、ずっと寝てた。寝すぎ。明らかに運転疲れ。
・以上。終了。