うまい棒タコヤキ味の穴に熱々のたこ焼きを詰め込んで、はみ出た部分だけダシにつけて食べるのが明石焼きです
不味くないけど取り立てて旨くないレシピ集を作ることにした。
私が所属するゼミは今や空前絶後に暇なんである。とある学会に提出する共同執筆論文が卒論の代わりになるのだけど、締め切りが9月だったので大学生活の集大成を既に終えてしまったのだ。ちなみに僕の学問の集大成は800字程度完結した、読み始めると同時にパスタを茹で始め読み終える頃に茹で上げるとパスタで釘が打てるくらいバリカタな茹で時間で読めてしまう短さ、僕の知的財産はまともにイタリアンを作れないのだ、イタリア人として失格なのだ、パスタに恋文を綴る技術も無いし。
私は米に文字を書きたがる日本人であるので、そんな薄っぺらい学問の終結をまったく気にすることなくゼミで今日も勉強と関係ない話ばかりしている。プリクラは24分割か16分割どちらが黄金比率か?という議論をみんなと熱く語ってたらお腹が空いたので料理の話をした。
味の素とかカツオ出汁さえ適度に使えばどんな料理でも簡単に美味しく出来るという一人暮らし調理法は何だか物悲しいなあ、と寂しがり屋達はお互いの悩みを語り合った。なんか、普通に美味しいとかもう飽きた、別に不味くないけど何か変なものが入ってて旨くないくせにその不恰好さが可愛くて温かい、そんな料理欲しいよね、不器用だけど一生懸命な女子に料理作って欲しいね、肉じゃがの肉が豚肉じゃなくてウインナーの皮とかね、夜中目が覚めたら隣で寝てると思ってた女の子が皮が無いウインナーの中身をカバンから取り出してむしゃむしゃ食べてたりとかね、しかも半分はおもむろに炒め出したりね、恋が冷めるね、やっぱ味の素でいいね、とか話した。1ページ目は決まった。