超一流になるために顔を洗って笑い直す
王様であっても私の休息を妨げることは許せない。
私はイタリアンレストランで接客(たまに調理も担当する、私が仕込む前菜はイタリアとは無関係なものが多い、肉じゃがとかね。チーズやバジルやトマトを添えればイタリアンだろうと思い込んでる、味は完全に和です)の仕事をしている。人を笑顔にする、という行為はこの世で一番の楽しみだと思っている。人は人と人との関係性の中でしか生きられない、それならみんな笑ってる中で生きたいものだ。だから私は接客、サービスという仕事をとても愛している、笑顔の人が超近いんだもの。バイトという身分であるが、心意気だけは超一流である、技術や知識は何十冊ものサービスの本を読んだり意識して仕事をすることで何とか2流以上までこれたような気が最近している。
- 作者: 田沢浩,岡部一己
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2007/07
- メディア: 単行本
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接客には自信を持っている。最近では私のファンクラブ(会員は40歳以上の女性ばかり)も出来たようで、日曜日の夜は撮影会を行うこともある。ワインを楽しみながら料理に舌鼓を打つお客様の前で私は一枚一枚服を・・・・ああ、私のバチカン市国が露わに・・・!!話が逸れた、私のバジルまみれのピサの斜塔の話はしない方がいいだろう。あいつらのデジカメをミラノ風カツレツにしたいぜ・・・恥ずかしい・・・。
お客様との交流を非常に大切にしている。何よりも楽しいから。サービスマンとして一流になれたら何でもできるようになる気もするし。エンターテイナー気分!いいよね!この仕事!お客様は王様です、絶対にノーと言わない接客をして、お客様を最高に楽しい気持ちにするのです。それが私のわがまま、強固な意志、誓い。王様、笑って!
しかしまあ、どんだけ心配りを心がけても限界というものがたまにやってくる、それは疲れ。人手不足に寝不足に女不足に雪見大福不足に米不足にダーツ不足に富士山不足に漫画喫茶不足にカラオケ不足にW杯日本代表優勝不足とザビエル不足が重なると、肉体的精神的に疲れてしまう。疲労は仕事の精度を落とす。
先日、休憩中にぶったおれてしまった、疲れたー。お店の閉店中に客席でがんがんに寝た、がっつり寝た、川村ゆきえを枕にして寝た時くらい安らかに寝た。寝癖ぐちゃぐちゃ目がしょぼしょぼで目が覚めた時に、気づいたら目の前に常連のお客様がいた、王様なんで今いるのー!
俺 『ああ・・・・ええ!?』
客 『あの、注文いいですか?』
俺 『は、はい、おはようございます。どうぞ。』
客 『目やについてますよ。』
俺 『はい、目やにおひとつですね。』
客 『いらないよ!』
俺 『すいません、目くらいしかやにが無くて・・・』
客 『やににこだわってないし!』
俺 『では、おやすみなさい。』
客 『また寝るのかよ!』
俺 『あと、リボビタンDと羽毛布団を。』
客 『そっちが俺に注文するのかよ!』
このあと、王様のレストラン第一話の松本幸四郎の名セリフ『お客様は王様です。ですが、王様の中には首を切られた者もたくさんいました。』というような寝言を言ったとか言ってないとか。休息の時間だけは俺が王様になりたい。だから、まだ僕は2流なんだ。だるいのいやー。