大阪のローマピザ職人しもせのホワイト飲食経営論的な何か

年商2億円・年間休日130日のホワイトなイタリア居酒屋とラーメン屋を6店舗経営/本職ローマピザ職人/元飲食広告制作サラリーマン/損益分岐点の低いローコストほのぼの飲食経営スタイル広めて、飲食業界を過労しなくても成功する世界にしたい/全国750社参の飲食経営勉強会の2019年MVP経営者💖←参加企業募集中(個人店OK)

半額シールの封印をといてくれる人募集中

半額シールが俺の孤独を食い止めてくれる。


一人で美味しいものを食べるのがとても嫌なんである。私の食に対する欲求は、どっぱーん、松竹映画の冒頭のように荒々しい波打ちを連想するほどのアグレッシブぶりである、どっぱーん、今のは玄関にあるもずくいっぱいのバケツを蹴飛ばした音である、どうしよう、もじゃぬる玄関。そういう話じゃない、戻せ俺(もずくはそのままに)。


旨い飯には目がなくて金に糸目もつけやしねぜって言うような僕だけれど、一人で食べるご飯はどうしても嫌なんである。なんというかね、やっぱり、『美味しいねえ!』とか言い合いたい、感動をすぐにその場でわかちあいたい、表情を見たい、舌だけで最高の料理を味わいたくない、笑顔と言葉で表現しあいたい。もったいないじゃない、どんなに旨い飯でも喉元を過ぎれば味が消えてくんだもの、幸せ3秒ではかなくなる。嫌だー。その後もずっと美味しさを残したい、一人じゃ味気ないぜ。目の前に超美味しい料理屋さんがあっても一人ぼっちなら入らずに道行くオッサンの口周りについた米粒食べる方がましだぜ。へへ、オッサン、行儀悪いぞ☆


ということで、エンゲル係数はエベレスト分の富士山くらい高い、いや、よくわかんねえから、東京タワーが収入だとしたらエッフェル塔が食費、みたいな、それどうなのかな、じゃあ、若乃花が収入だとしたら貴乃花が食費みたいな、ちゃんこ食べたい。まあ、それくらい食費は使ってるってことなんだけど、一人で美味いものを食べるのが怖くてたまらないもんだから、一人でご飯を食べる時は安くて美味くないものしか食べません。


そこで重宝するのが半額惣菜ですよ。自分のために作るのもめんどくせえし、俺が作ったら超美味い飯しか出来ないから誰かに食べさしたくてたまらなくなって新宿を鍋持って走り回るはめになるんで、美味くも不味くもない上に安いし調理の必要無いっていう半額惣菜ってのはいいね。半額シールは俺の寂しさを癒してくれるんです。一人で食に贅沢することは恐怖なんである。


私は半額のものばかりスーパーで買い込みます。一人ぼっちなのに半額じゃない惣菜を買うことは屈辱です、『お前は教室の隅っこで自分の胸毛としゃべってろ』と学校の番長に言われた12歳の孤独な頃を思い出して泣いてしまいます、僕の胸毛はちょろちょろっと生えてるもんだから数えれます、7本です、つまり友達は7人でした。もじゃもじゃが恋しかった・・・・だから今もずくを・・・。戻せ俺。


半額のシールだけが俺の孤独を抑えてくれるんですね。いつのまにか孤独を救うヒーローになっちゃったんです、半額シールが。で、さっきですよね、レジのおばちゃんが半額シールを貼ってる惣菜を見落として定価の代金を要求してきやがったんですよ。僕は憤慨しましたよ。俺とあんたじゃ半額シールにかける思いが違うんだよ!


俺 『ちょ、おばちゃん、これ半額。』
お 『あら?そう?』
俺 『いや、見落としちゃ駄目でしょ!一人の人生左右するよ!』
お 『ふーん。』
俺 『このやろう!!謝れ!半額ヒーローさんと俺の胸毛に謝れ!』


と、頭の中でひどく憤慨しました。誰か俺の心の半額シールをはがしてください。そばに誰かいれば心は開放されるのに・・・・。二股ですよ、あの子と、半額シールに、どろどろですよ。