本の山にレモン置いて飛び蹴りかましたい
本棚不足が加速する。
急に大金が手に入ったのである。数ヶ月前、親父が交通事故にあった時、貧乏な実家に治療費として各家の人生の雰囲気を読み取り絶妙のタイミングで赤飯を玄関先で炊いて押し売るという仕事でこつこつ貯めた貯金をすべて親に渡していたのだけど、あくどい保険金やあくどい補償金みたいなのがもらえたらしく手付かずで全額貯金が戻ってきたのだ、大金です、油田買える、1畳くらいなら油田買える、石油王ですこんばんは、女どもは俺に乳首をさしだせ!!!
どうせ戻ってこねえって思ってたお金なので、ぱーっと使うことにした。自分の趣味の幅を広げよう、一流の漫画読みとして次のステージへ、今まで手を出すのをためらってた少女マンガの名作を買いつくすことにしました。ヤフオクで100冊くらい買った、素敵、超楽しい、お金無くなった、油田も買えないや、乳首返すね・・・。
きせかえユカちゃん (1) (りぼんマスコットコミックス―クッキー (1310))
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ほくほくと学校に行くのも忘れてずーっと少女漫画を読んでいたのだけれど、大きな問題が生じた。本を整理する本棚が無い。僕の6畳の部屋には5つ本棚があるのだけど、すべて本であふれかえってる、かつて僕の本棚にあるワンピースの12巻と13巻の間に住んでいた小さいオッサンは布団圧縮袋の中に引越しさせなきゃいけなくなるほど本棚はいっぱいいっぱいだ、オッサンはもうぺちゃんこだ、夏場は。
最近は本を山積みにするしかないのだ。絶妙なバランス感覚で何とか崩壊をまぬがれている。しかし新たに100冊もの本を収納(山積み)にするには勇気が必要である、秩序は保たれない。それでも僕はこの地球(本棚)を救いたくて懸命に本を本の上に重ねていった、ものすごい集中力だ。
だけど、もうこの地球は救えないほど傷ついていて、もろくなってて、本たちはどんどんバランスを失って、崩れ始めた。ああ、トキワ荘が・・・大泉サロンが・・・崩れ落ちてくよ・・・・。僕は最後の勇気をふりしぼった、どうせ崩壊するのならせめて最後は僕の手で安らかに・・・。僕はぐらぐらと崩れ落ちそうになっている本棚に、飛び蹴りをかました、どーん!思いっきり、どーん!くそー!公共料金高いねん東京!くそー!じゃなくて、本ー!ピッコロがフェルゼンが流川がジャンボがゾロが副部長が僕の蹴りをくらって崩壊したのだ・・・・さようなら、手塚先生・・・ガラスの地球を救おうとした僕は僕の手で崩れ落ちたのだ、悲劇。
今日の日記の面白いところは、微妙に主人公キャラじゃない人を各漫画の象徴として捉えてしまってるせもし君おっちょこちょいだね!ってとこです、副部長じゃなくて海原雄山だろう!ってツッコミをしてくれると良いと思います。面白がってよ、ちょっと。