[日常]世界はオートマだと思い込んでたかった
世界はオートメーションで出来てると思ってた。
それを重くカッコ良く言うと『運命』って言葉で、それを僕みたいなダメ人間が言うと『どうしようもねえ』って諦めの言葉だ。
僕が24歳にもなって相も変わらずうだうだ死んだように生きているのは世界がオートマのせいだ。
妹が僕への誕生日プレゼントを代引で送ってくるのもあらかじめ決められていたことで運命でどうしようもないことなんだと思う。
努力したってしなくたって、結果は同じ。ダメな人は最初からダメで、凄い人は最初から凄い、高い壁を乗り越えられる人は最初から飛び越えられるって決まってる。
努力して成功したって人に、努力しなくて失敗したって方向に向かう分岐点はきっと無かった。
僕がダメなのはダメってもう決まってるからで、僕が凄いことを成し遂げる時は自然とそうなるんだろう。
人生はなるようになるから、なんともならないことを頑張らなくてもいいや。
というふうに、自分から何かやり始める、ということを放棄した、オートメーションを思い込むことによって。
でもね、なんかつまんなくなってきた。頑張れば辛いから、うだうだする方を選んでた。あ〜、面白いことしたいなあって。
『もしかしたら!』
って、叫べれば何か楽しそうだなあって思って、自分で作った世界の仕組みを壊してみようかと思った。
成功するに決まってる、失敗するに決まってる、僕はずっと安全な栄光だけを求め、危険な失敗を逃げてきた。
いや、たぶん、これからも大抵の場合そうやって生きてくんだろうけど、運転免許はオートマ限定だし。
自分がこれから成すことが、あらかじめ決められていなかったら、わくわくするね。
僕が今置かれてる状況はクソみたいにつまらなくて希望も見いだせない。
悪あがきしたくなって、抜け出すことを決めたんだよ。悪あがきだから、失敗するに決まってる。
でも、もしかしたら。