大阪のローマピザ職人しもせのホワイト飲食経営論的な何か

年商2億円・年間休日130日のホワイトなイタリア居酒屋とラーメン屋を6店舗経営/本職ローマピザ職人/元飲食広告制作サラリーマン/損益分岐点の低いローコストほのぼの飲食経営スタイル広めて、飲食業界を過労しなくても成功する世界にしたい/全国750社参の飲食経営勉強会の2019年MVP経営者💖←参加企業募集中(個人店OK)

一緒に腐ったんだから一緒に蘇ったらいいんじゃないかな

2010年3月のこと。


2011年中に飲食店開業を目指していた僕だけど、この時期にはもう開業資金が順調に貯まって目標金額に届きそうになっていた。
動き出せるなら早い方が良いと思った僕は計画を練り直すために、お金を借りる相談を国民公庫にすることにした。初めて起こす事業で銀行はお金を貸してくれるわけないし、金利は安いし、飲食店開業で資金の融資は国民公庫が一番近道だと思ってた。


土曜日の大阪。平日はよれよれのスーツを堂々と着てしまうような僕だけど、この日はしわひとつ無いシャツとスーツを着こなしてやろうと決め込んだ。鞄だって新調したんだ、面接直前に梅田の阪神百貨店で。国民公庫に着くと、相談をしている人はみんなカジュアルな私服だったけど、スーツは僕だけだったけど、気持ちを昂らせるには良い服装だ。相談は予想通りの着地点。僕はお金を貸すのに信頼足る人物か?その背景は?資金計画は?事業計画は?大丈夫、毎日考えている。毎日、形に残している。


僕は目標金額のお金を借りれることになった。


嬉しくなった僕は、会社で一番仲が良い友人に話をしに行った。俺マジやるしかないぜ、って。


会社の人達には自分の夢をまったく語っていなかった。だけど、1人にだけはちゃんと話してたんだ。


僕は彼に飲食店開業の話をした。それを聞いた彼は最後にこう言った。


『なあ、それに乗っかってもいい?』


僕は『うん、いいよ。』と、あっさり答えた。


僕ら2人は今の会社で腐っていた。やってもやんなくても給料同じ、上からの指示は不明瞭で背景を語られない。何のために?何のための仕事?わからない、だけど、目の前のお客さんとは真剣に向き合おう、それしかなかった。お客さんの前以外では腐ってた、一緒に腐っていた。頑張ろうとはしたんだ、けど、僕らの頑張りは誰も拾ってくれなかった。それは僕らが捨て置かれる程度だったたけかもしれないけど。違うぜ、俺はちゃんと自分が信じてることやったぜ、人のために、自分のために。それに僕らの仕事レベルは低くない、ちゃんと自信はある。やれば出来るんだ!やらないけど。チャンスさえあれば・・・それがこの場所じゃなくてもかまわない・・・


一緒に腐っていたからこそ、一緒に蘇られると思ったんだ。


僕の夢のタイミングは2011年だった。だけど、予定よりもちょっと多く頑張ったから、早まった。
彼がいれば2010年でも間に合う。僕だけじゃ無理だ。でも、彼がいれば、彼女がいれば、今すぐにでも!


これで仲間は3人。このメンバーで2010年10月を笑顔で迎えるのだ。