厭世観とかそんな言葉はどっちでもよくてとにかくめんどくさい腹立つ
- 作者: 中原昌也
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/04/24
- メディア: 文庫
- 購入: 7人 クリック: 25回
- この商品を含むブログ (82件) を見る
作中の言葉『無目的な暴力に日常で慣れ親しんでしまったおかげで、今は感受も鈍くなり被害者に対する同情もない』、この作品を説明するにはこの部分を切り取るしかない。登場人物がそれぞれ自己完結型で勝手に動き回り感情は怒りなんだけどその奥底にあるものがまったく汲み取れない、井戸はからっからじゃないのか、水を貯めておくのがめんどくさかったんじゃないか、と思う。支離滅裂を何とか繋ぎ止めてるキーワードがちらほらと、でも、そんな鎖を捨ててしまってもギリギリではいられるような気がして、何で面白いのかわからないけども、不思議と読み続けてしまう。狂気ですか、狂気。そういえば昨日妹から電話があって『お兄ちゃん、あたしな、ガチャピンの中に入ろうと思うねん、それで、チャレンジするねん、ムックに添い寝してあげるっていう難題に』と、狂気は身内にいるんだけど、ますますわからないね!