グラスストップ機能付きメガネ
常時メガネをかけている僕はメガネをかけていない時も自分は今メガネをかけているんだとよく錯覚します。この前、冷たい汗をたっぶりかいたグラスに注がれたカルピスを勢いよく飲んで、カルピスが顔に全部ぶっかかった。メガネのフレームにかつんとグラスがぶつかってグラスの勢いが止められてちょうど良い角度になってカルピスを飲めると思い込んでた、だけど、その時はメガネはかけてなくて、グラスの勢いを殺したのはメガネじゃなくて僕のやわらかな鼻だった、ごぼごぼと溺れた、鼻水が白かった、3時間後、カルピスソーダを飲んだ時も同じことをやった、断言する、メガネをかけずに炭酸飲料を勢いよく飲むことによって鼻に液体をぶっこむ行為は死を意味する、ゆっくり飲みなさい、もしくはメガネをかけなさい、裸に靴下とメガネと手袋とマフラーという姿でカルピスを飲む女子を見るのは僕のある種の理想だ。