大阪のローマピザ職人しもせのホワイト飲食経営論的な何か

年商2億円・年間休日130日のホワイトなイタリア居酒屋とラーメン屋を6店舗経営/本職ローマピザ職人/元飲食広告制作サラリーマン/損益分岐点の低いローコストほのぼの飲食経営スタイル広めて、飲食業界を過労しなくても成功する世界にしたい/全国750社参の飲食経営勉強会の2019年MVP経営者💖←参加企業募集中(個人店OK)

餃子VS兄

神戸から妹(中一)が遊びに来る予定だったのだけど。

僕 『もしもーし。』
妹 『あ、お兄ちゃん、ごめんね、東京行けなくて。』
僕 『まあ、今回は仕方ないよ。』
妹 『オカンがな、我が家にはお金あんまり無いから、お兄ちゃんの家に遊びに行くか、いつもの2倍の量の餃子食べるか、どっちかにしなさい!って言ってな。』
僕 『俺の価値は餃子二人前と同じなのか!』
妹 『泣く泣く、餃子を選んだよ。』
僕 『餃子より兄の評価低いんかい!』
妹 『でもやっぱり、私には多くて一人前しか食べれなかったわ。』
僕 『せめて二人前ちゃんと食べてよ!俺ないがしろやん!』
妹 『オカン怒ってたよ、お兄ちゃんより餃子を選んだんだから餃子をお兄ちゃんだと思って全部食べなさい!って。』
僕 『そんなに餃子のイメージ無いやろ俺、餃子はよすがにならんやろ!』
妹 『餃子兄ちゃん。』
僕 『兄は皿の上じゃなくて東京にいるんやで!』
妹 『ところで、戸籍上のお兄ちゃん、元気?』
僕 『事実上の兄は餃子に乗っ取られたの俺!?』
妹 『お兄ちゃんがめっちゃ焦げてる!大変!死んでまう!』
僕 『それは兄じゃなくて餃子やろ!』
妹 『餃子や、私のお兄ちゃんは餃子や!お前誰やねん!』
僕 『戸籍上の兄や!』
妹 『法律で認められてるからって兄貴面しないで!あなたは私に一口もかじらせてくれなかったじゃない!』
僕 『俺は食べ物じゃないやん!人間やん!』
妹 『今のお兄ちゃんは私のためにタレで溺れてくれるし美味しいし。』
僕 『家族を味で決めないでよ。』
妹 『それに優しいの、私が欲しかったニンテンドーDSのソフトをプレゼントしてくれたの。』
僕 『え?』
妹 『焼きお兄ちゃんを食べてたらね。』
僕 『おかしいやろ、接頭語おかしいやろ。』
妹 『中からDSのソフト「しゃべる!DSお料理ナビ」が出てきたの!』
僕 『ちょ、ええー、ちょ。』
妹 『お兄ちゃんからのプレゼントでまた新しいお兄ちゃん作ろうっと♪』
僕 『あの、それ、たぶんなんですけど。』
妹 『オカンが、今日は水餃子にしたら、あ、いや、水息子にしたら息子に申し訳ないから、焼き餃子、あ、いや、焼き息子にするわ、って言ってた理由わかったわー。びちょびちょになったら壊れるもんね。』
僕 『それ、僕がプレゼントとして宅配便で送ったものだと思うんですけど・・・。』
妹 『違うわ!お兄ちゃんがニンニク臭い内臓を売ってまで買ってくれたソフトや!』
僕 『内臓じゃなくて餡やろ!』
妹 『餃子の餡程度の値段じゃ、何人のお兄ちゃんが犠牲になったんかな・・・。』
僕 『俺の命の値段は数百個犠牲にしないとDSソフトに並べないのか。』
妹 『とにかく、私のお兄ちゃんは東京にもういないんだ!私の胃の中にいるの!』
僕 『兄を胃液で溶かすな!』
妹 『餃子に飽きたらまたお兄ちゃんにしてあげるよ−。』
僕 『家族に飽きるとか言うなよ!』
妹 『餃子の後は安部晋三さんをお兄ちゃんとして迎えるので、君はその後だ。』
僕 『餃子の位置が小泉さんやん!』
妹 『私のお兄ちゃんにふさわしい人は、餃子か総理やな。』
僕 『極端すぎるやろ!』
妹 『うるさい!元・兄!選挙頑張るか、ニンニクとニラにまみれて日常を送れボケ!』
僕 『難易度高すぎるわ!』
妹 『遊びに行けなくて本当ごめんね。』
僕 『あ、いやいいよ。』
妹 『じゃあねー。』
僕 『うん、また遊びにおいでね。』


餃子と首相を用意して妹を待とうと思った夏休み最後の週。