俺の風呂用メガネは常に曇ってる
僕は風呂が好きで休日には一日10回ほど湯船につかるような美肌メガネ男子なんですけど、湯と戯れるだけでぼーっとするのは凄く苦手なので常にびちょびちょに濡れた手で潤いながら本を読んでいます。だけど僕は一回のお風呂タイムは5分未満という超早漏なので一冊の本を読みきるのに2年かかってしまった、内田先生2年間僕の裸と向き合ってくれてありがとう・・・先生とはたくさんの思い出があるよ、風呂の湯で凍った鶏肉を解凍しながら本を読んで僕の背中に鶏肉が張り付いてとれなくなったこともあったね、湯船のへりに四つんばいなって生まれたての小鹿をやってプルプルしては湯船に落ちて打撲したね、風呂に入りながら『女は渋谷の交差点で風呂に入ってる男に弱い』というモテるための講座【渋谷に湯船を持参しろ論】を開いては誰も来なかったね、ああ・・・思い出が甦ると涙が・・・ち、ちがうよ!泣いてなんかいないもん!勘違いしないで!これは涙じゃなくて、僕の頬を伝うのは風呂の残り湯なんだからね!産毛が浮いてるんだからね!あと、かまぼこも浮いてる!豆腐も!ネギも!まさかこれは・・・・内田!味噌もってこいや!
- 作者: 内田百けん
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2002/04/25
- メディア: 文庫
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