大阪のローマピザ職人しもせのホワイト飲食経営論的な何か

年商2億円・年間休日130日のホワイトなイタリア居酒屋とラーメン屋を6店舗経営/本職ローマピザ職人/元飲食広告制作サラリーマン/損益分岐点の低いローコストほのぼの飲食経営スタイル広めて、飲食業界を過労しなくても成功する世界にしたい/全国750社参の飲食経営勉強会の2019年MVP経営者💖←参加企業募集中(個人店OK)

僕が読むのは現代の漫画ばっかりなんだけど

金魚屋古書店出納帳 下 IKKI COMICS

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上巻を発売日に買って読んでキャラの確立と題材の生かしが弱いなあと思って下巻はスルーしてたんだけど、近所の古本屋で下巻が売ってあったのでやっぱり読んでみることにしたら、だばだばと泣いてしまった。上巻よりも遥かに面白い、で、下巻を読み終えた後に上巻を読み直すと、俺は深さを見過ごしただけだったんだって気付く、熱い愛情。漫画を主人公に据えた漫画、漫画を愛する人たちが漫画の魅力に吸い寄せられて物語が回っていく。作中、漫画好きの老人が『漫画なんてたかが紙の上のこと』なんて言っちゃうんだけど続けて『だからこそどんなことでも起こり得ると思っている』って発言をしてその言葉を聞いて異常なほどの漫画好きの青年がその圧倒的な達観ぷりに呆然としてしまうシーンがあるんだけど、僕も作中のその青年と一緒に口を開けて呆然としてしまった、すごい言葉だ、もう、何だか一気に気持ちがすっきりするような、良いなあ、作者の芳崎せいむさんの漫画に対する愛情の深さはすごいなあ、僕ももっともっと漫画に触れてたい!漫画を愛したい、添い寝したい、そして優しく口付けをしてカバーを外して全裸にする、『君の一番感じるのは何ページだ?』と背表紙にささやき、何度も何度も執拗に63ページを見つめてなでる、そして、朝がやってくるのだ。