大人みたいな子供も子供らしい子供もいつのまにか置き去りにしちゃったんだ
- 出版社/メーカー: 任天堂
- 発売日: 2006/04/20
- メディア: Video Game
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とても寂しい物語でした、世界は狭い、与えられた小さな舞台の中の小さな単位である家族を失うことの悲しさは時間が経つに連れ寂しさへと昇華し、糸井さんのセンスが生み出す周りの世界のほのぼのさやくすっと笑っちゃうような人々の可愛い行動は重い寂しさを抱えさせられたプレイヤーに影を落とす、面白いのに何だか笑いきれないんだなあ、僕らの日常には苦笑いがあふれてるんじゃないかなあ、ってクリアしてから、ああ、なんだ、キャッチコピー通りじゃないか、と。お母さんか・・・、とちょっとせつなくなった僕はお母さんのことを思い出したのだけど、『ちょ、なあ、サロンパスはってくれへん?あ、私の背中にじゃなくて、団鬼六の小説に。ブックカバー代わりや、流石に電車の中でカバー無しじゃ鬼六は読めないからなあ。』と母にお願いされた12歳の頃の記憶がもどってきて、ああ、うん、やりきれない、やりきれないんだ、実家の冷蔵庫の半分にはサロンパスが入ってた。